事務所開業のやることリスト
試験合格からもう一年経ちました
社労士試験の合格発表は10月初めにあります。令和5年の発表は去年の10月なのでもう1年経ちました。社労士事務所で働いていたり、会社の人事部で手続き業務を行っていたりした人たちは“業務経験あり”として、合格後すぐに社労士会に登録できる=社労士としての仕事ができるのですが、私のような未経験者は社労士会が行っている事務指定講習を受けて手続き実務を習得する必要があります。この講習で本当に実務が習得できるのかどうかは定かではありませんが、講習は2月から始まる通信教育と7月から始まるEラーニングがあり、どんなに急いでも7月に修了証発行、その修了証を添付して8月に社労士会登録が最短となります。一緒に合格した知人が8月1日に事務所開業という案内を出していました。
1年間何をしていたのか?
では、事務指定講習以外に、合格してから開業までの期間に何をしていたのかというと、私の場合はまず、社労士を対象とした雑誌の購読、図書館で社労士業務に関係ありそうな雑誌や本の閲覧、社労士開業や個人事業運営をテーマとしたブログを読んだりYouTubeを視聴したりして頭の中を慣れさせるようにしていました。また、試験で詰め込んだ知識はすぐに忘れてしまうので、社労士試験受験で使ったテキストや問題集をもう一度読みなおしました。ただ、これには思った以上に時間がかかり、意味があったのかどうかは今でも疑問ですが。
そんな中、漠然と事務所開業を思いながら様々な社労士事務所のHPを眺めていると、社労士はひとつの資格ですがその業務範囲はおそろしく広く、それぞれの事務所が顧客を獲得するためにいかにその特徴を出そうかと工夫しているのがよくわかります。自分の事務所でどのような顧客に対して、どんなサービスを、いくらの価格で、、、といういわゆる事業コンセプト、 商品設計ができていないと出発点に立てないということかもしれません。
1月から3月にかけて、事務指定講習とは別に、試験勉強でもお世話になった学校で開業予定の社労士試験合格者向けに開催していた開業実務講座を受けました。加えて、参考になりそうなブログ、開業予定者向けの指導書、商品・価格設計のテキストをそれぞれ一つづつ選び、簡単な事業計画書と開業やることリストを書いてみました。それらがなんとなく完成したのが8月初め(この頃には事務指定講習は修了しています)、開業に向けて実際に動き出したのは8月終わり頃でした。
やることリスト
開業やることリストは次のようなものです。「済」とマークしている項目は、本日までに完了したものです。
◆開業登録前にすべきこと
- 済 社労士情報サイト契約(日本法令SJSベーシック会員に登録)
- 済 事務所用携帯番号の契約
- 済 事務所用ドメイン、メールアドレスの取得(Xserver利用)
- 済 書類保管用キャビネ購入(中古品をネット購入)
- 済 プリンター購入(複合機新品をネット購入)
- 済 事務所名
- 済 業務内容の定義、商品イメージ、キャッチフレーズ
- 済 売上、経費の試算(もちろん概算です。)
- 済 事務所賃貸契約(シェアオフィス+会議室+郵便転送+専用固定電話番号)
- 済 名刺作成(Canvaでデザイン、ラクスルで印刷)
- 済 HPや文書用の画像素材・資料テンプレート(Canvaの有料プラン)
- 済 HP作成(Wordpressの有料テーマ Emanon Businessを使いました)
- 済 料金表作成(顧問契約の標準報酬表とオプション業務リストを作成)
- 契約書等書類作成(顧問の業務委託契約書のひな型はできましたが。。。)
- 済 事務所開業案内(挨拶状)作成
- 事務所パンフレット作成
- 各取扱い業務のリーフレット作成
- 就業規則等モデル書式集購入
- 給与計算ソフト導入
- 青色申告用会計システム導入
- 請求書アプリ導入
- 済 業務用AIアプリ申込(いくつか使ってます。但し、全て無料プラン)
お金のかかるサブスク加入やソフト購入は後回しにしています。
◆開業登録後にすべきこと
- 済 社労士会の支部長に挨拶(電話)
- 電子証明書取得
- GビズID取得
- 済 税務署への開業届・青色申告届の提出
- e-Tax登録
- 消費税適格請求書発行事業者の登録
- 済 社労士バッチ購入
- 印鑑作成(事務所印、17条付記印、提出代行印)
- 済 第17条付記の書類提出
- 済 事務所名入り封筒の作成
- 屋号での銀行口座開設
- 済 中小企業福祉事業団に登録
- 社労士賠償責任保険の加入
- 労働保険事務組合に登録
- 事務所通信/ニュースレター作成
- クラウドストレージ導入(顧客との文書受け渡し用)
- Zoom会員登録
- ビジネスチャット契約
- 報酬口座振替システム導入
- 顧問弁護士契約(労働紛争があった場合のファーストコンタクト先)
- SRP II認証(社労士連合会)
- 社労士システム導入(手続き業務)
開業はしましたが、まだまだ準備作業が残っています。